咳でウイルスが拡がる欧州系肺炎コロナは、便でウイルスが拡がる湘南コロナよりもはるかに強い感染力を持っています。普通に考えれば、ウイルス干渉(ウイルス同士の生存競争)により湘南コロナは容易に滅びるはずです。
滅びたはずの湘南コロナが生き残り、流行拡大し続けている原因は、日本が上気道採取検体によるPCR検査を重視していることです。
日本でも初期には(和歌山県やクルーズ船のダイヤモンド・プリンセスなどで)、感染者発見を徹底するために、『濃厚接触者なのに上気道採取検体でPCR検査陰性となった人』に便のPCR検査を追加して、便で陽性であれば念のために隔離するといったことが行われました。しかし、そういうことは神奈川県では行われませんでした。(仮に行われていたとしても、神奈川県の臨床医が湘南コロナの存在に気付いた時にはすでに広範囲に流行が拡大していて、隔離・撲滅を図ることができる状態ではありませんでした。)
湘南コロナが便検体のPCR検査で陽性になるかどうかは確認されていません。もし、現在のPCR検査で用いられているプライマー(新型コロナに特異的な配列を見つける道具)が結合する部分に大きな変異があるとPCR検査で陰性となる可能性があります。
仮に便のPCR検査で陽性になったとしても、もはや陽性者を見つけて隔離政策をとることができないほどに湘南コロナの感染者数は増えています。
湘南コロナを駆逐する唯一の方法は、新型コロナ感染者の発見・隔離をやめて、ハンディー無しで欧州系肺炎コロナと湘南コロナとを競わせることです。しかし、これは現実的な方法ではありません。
日本は、湘南コロナと付き合っていくしかないのです。
では、湘南コロナ誕生の物語をご覧ください。(2021.02.11)