湘南コロナ:神奈川県南西部で流行中の新型コロナ感染症(COVID-19)疑似症

  上久保・高橋の集団免疫説2020 

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このページの目次

 

案内

 (2020年の時点で)新型コロナによる死亡率は、欧米は東アジアの数十倍から百倍近くあります。

 その理由を、もっとも合理的に説明することに成功しているのが「上久保・高橋の集団免疫説」です。

 そう遠くない将来、死亡率は欧米も東アジアも同等レベルになる可能性があります。

 何年も先を予測しながら経営方針を考えなければならない事業主等にとって、集団免疫説を理解しておくことは重要だと考えられます。

 最初に、集団免疫説(2020.05版)を簡単に説明しておきます。

 「(最初に集団免疫説の出た2020年5月までの時点で)新型コロナウイルスに3種類(S型、K型、G型)あり、S と K は非常に症状が軽いので病院を受診する人は少ないと仮定する。G は重い症状が出やすく、現在問題になっている新型コロナウイルスは G 型である。S→G の順に感染すると G の重症化傾向が強くなり、(S→)K→G の順に感染すると G の症状は軽くて済む。日本では S(2019年10月~12月)と K(2020年1月)の感染流行が起こり、K に感染した多くの日本人は2月に流行の始まった G に対する免疫がある程度できていた。それに対して、S は流行したが中国人の入国を早くから制限して K の流入を抑えた欧米諸国では、G の流行が始まると(東アジアの何十倍も)重症化が起こった。」

 集団免疫説の S 型や K 型の存在は、インフルエンザ流行が例年より半分以下に減ったことからウイルス干渉によって導き出されます。

 湘南コロナは、病原性としては G 型です。神奈川県南西部での最初の出現時期は2019年12月末と推測できています。大流行したのは2020年春から夏にかけてです。

 

 世界の死亡率の違いをわかりやすく図示してくれているサイトがあります
 →→→ 人口あたりの新型コロナウイルス死者数の推移【世界・国別】 (「札幌医大 フロンティア研 ゲノム医科学」)

 

 集団免疫説の原論文「Paradoxical dynamics of SARS-CoV-2 by herd immunity and antibody-dependent enhancement」 Version 1
 →→→ 2020.05.03版 
 同じページに Version 2 (2020.06.20版)へのリンクがあります。

 集団免疫説紹介ページ(その1)
 →→→  zakuzaku の記事 by 夕刊フジ(配信:2020.05.09)

 集団免疫説紹介ページ(その2)
 →→→ DIAMOND online の記事 (配信:2020.06.02)

 集団免疫説紹介ページ(その3)
 →→→ 日本でコロナ死亡者が少ない理由「1月中旬に集団免疫獲得」説 (女性セブン配信:2020.05.21:女性セブン2020年6月4日号)

 集団免疫説紹介ページ(その4)
 →→→ 「日本のコロナは11月以降に消滅、第3波も来ない」説の根拠 (女性セブン配信:2020.09.28:女性セブン2020年10月8日号)

 (2021.01.30)

 

 

集団免疫説(2020.12版)の要点

 新型コロナ感染症COVID-19の流行状況を最も合理的に説明することに成功しているのは「上久保・高橋による集団免疫説」です。次の動画(約26分間)は、一般の方には少し難しい内容も含まれますが、集団免疫説による(2020年末の)現状説明の紹介動画です。(2020.12.30:動画公開 松田政策研究所  2021.01.06:当HPに動画リンク設置)

 集団免疫説(2020.12版)による主張は、ウイルス感染症に対する免疫の基本的な知識が無いと、少し難しく聞こえるので、ここで分かりやすく解説しておきます。

 要するに 「激しく変化していく世界に対して鎖国するな!、みずからを箱入り娘にするな!、そんなことでは生き残ることはできないぞ、たくましく生きていくことはできないぞ」 と訴えています。

 小さな閉鎖的世界と大きな開放的世界が接したとき、崩れ落ちて吸収されるのは小さな世界です。大きな魚が小さな魚を飲み込み消化するのと似ています(散逸構造論から考えると本質的に同じ現象です)。これは生物の進化を知っている人、人類の歴史を知っている人、技術革新の激しい業界で競っている事業主等にとっては当たり前のことです。

 集団免疫説(2020.12版)は、この当たり前のことを人類と新型コロナとの関係において多少医学的な専門用語を用いて説明しているにすぎません。多少の専門用語を用いているので一般の人には少し難しく感じるかもしれませんが、当たり前のことを主張しているので「集団免疫説は状況を最も合理的に説明することに成功している」のです。厳密にいうと、「当たり前のこと」=「確率的に最も起こりやすいこと」です。

 新しいウイルスが次々と出現する中国に対して日本は開放的です。そのため、日本国民は新しいウイルスにいち早く感染します。そうすることで、常に免疫が鍛えられます。新型コロナも新しい亜型(サブタイプ)が次々と出現します。日本には、ほぼすべての亜型(S型→K型→G型)がやってきて日本国民は順番に感染してきました。

 しかし欧米は、武漢で騒動が始まったとき、いち早く中国に対して閉鎖的になり、新型コロナ亜型(K型)の渡来を遮断しました。そのために免疫系を鍛錬し続ける機会を失ってしまい、そういう状況下で、過去に経験した新型コロナの亜型(S型)とは大きく世代の離れた新型コロナ亜型(G型)の侵入を許してしまったため(K型を飛ばして G型を受け入れたため)、大きなダメージを受けることになったと考えられます。

 つまり、日本は小学校(S型)を卒業した後、中学校(K型)に進み、それから高校(G型)に進学したので高校の授業内容についていけているが、欧米は小学校卒業の後は自宅に閉じこもり、中学校の勉強をしないまま高校に進学したので授業内容を理解できず慌てふためいているということです。(特に神経系や免疫系は「学習」というプロセスが重要なシステムです。)

 これが上久保・高橋による集団免疫説(2020.05版、2020.12版)の要点です。

 つまり、欧米では死亡率が東アジアの百倍くらいあることを考えると、日本でも「今日の100人を救うために過度の接触制限を行って、来年の今日の1万人を犠牲にしてよいのか、2年後の今日の10万人、3年後の今日の100万人、・・・?年後の今日の日本全滅でよいのか」 と集団免疫説は問いかけているのです。

 新型コロナの変異は続きます。このウイルスを地上から消滅させることができない以上、人類がコロナウイルスに対して採用できる現実的な戦略的選択肢は、常に様々なコロナウイルス亜型に感染し続け、免疫系を鍛え続けるという道しかありません。

 神奈川県南西部の方は、ひとまずご安心ください。住民の6~8割は G型(湘南コロナ)に感染して免疫が鍛えられていると考えられます。

 神奈川県南西部の住民の多くは、集団免疫説の「K型」に続いて「武漢G型(湘南コロナ)」の流行を体験し、その免疫を獲得したと考えられます。そのためこの地域では「欧米G型(欧州系肺炎コロナ)」の大規模な流行は起こらず、実はマスク無しでも安全に生活できる特殊な地域になっています。(ただし、湘南コロナの流行は地域によってムラのあることが確認されています。)

 神奈川県南西部での「武漢G型」流行のピークは2020年の春から夏にかけての時期です。「武漢G型」で獲得した免疫は、(2021年1月現在)もう弱まり始めていますが、2021年の初春から急速に弱まると推測されます。

 この先どうなるのか、(特に責任ある事業主等が)中長期的視点を得るためには、上久保・高橋の集団免疫説を理解しておくことは重要だと考えられます。

 なお、湘南コロナは、茅ケ崎→藤沢(9月)→横浜(10月)と流行地域が拡大しています。「欧米G型(欧州系肺炎コロナ)」の大流行地域である横浜で、ウイルス同士の勢力争いがこれから始まります。(実は、隔離政策が無いと便中ウイルスで拡がる湘南コロナは咳で拡がる欧州系肺炎コロナとの勢力争いに勝つことができないという問題があります)

 また、一部の医師が新型コロナを「風邪と同じ」と言っていますが。確かに、単に患者数としては風邪患者が新型コロナ患者に置き換わっただけという実感があります。ただし重症例に関しては、風邪よりも症状が多彩で重く、軽症例に関しては風邪よりも症状がしつこいと思われます。ほぼ無症状が最も多いですが、1日で治る人もあれば、半年近く辛い症状の続く人もいます。その人数は風邪よりはるかに多いです。

 しかし、それを恐れて閉鎖的な対策をとるべきではないと思います。

 テレビ等の報道ではやたらと新型コロナの脅威を煽る内容が目立ちますが、少なくとも東アジアにおける現在の新型コロナウイルスは「小さな子供たちの命を奪うことはほとんどない」という意味で「心の優しいウイルス」であると見ることができます。(ただし、妊婦に高齢、糖尿病、高血圧などのリスクがある場合は、胎児もより大きなリスクを抱えるようです)

 

集団免疫説(2020.12版)の紹介動画(松田政策研究所:2020.12.30)

 動画の下に、動画中のパネル内容を書き写したものを置いています。異なる字体は尾立が統一しました(PCR → PCR、第一波 → 第1波、goto → Go To など)。写し間違いがあると思われますので、利用の際は動画上で確認してください。(2021.01.08)

 

[02:16] 1.日本の現在の状況について①

[05:22]  
1) K型に対する免疫は11月に廃れる。
2) G型に対する免疫を持っている人も、欧州、中東や熱帯、南半球で変異した強毒型のウイルスが流入すると、感冒症状を起こしうる。高齢者や基礎疾患を持った人は重症化する可能性がある。
3) 第1波より強い流行が、社会隔離を厳密に行っていた人、過疎地域、高齢者、基礎疾患を持った人を中心に拡大し、医療機関が逼迫(ひっぱく)する可能性がある。
4) 集団免疫強化策と医療崩壊予防策をしっかりと行わなければ、11月以降に医療崩壊が起こる可能性がある。
5) 司令塔:日本版CDC(危機管理監がリードする)が必要。

[06:56]  
1) K型に対する免疫は11月に廃れる。(G型以降のSARS-CoV-2に暴露していない人が11月以降、重症化する可能性がある。)

[07:01] 1.日本の現在の状況について②

[08:16]  
2) G型に対する免疫を持っている人も、欧州、中東や熱帯、南半球で変異した強毒型のウイルスが流入すると、感冒症状を起こしうる。高齢者や基礎疾患を持った人は重症化する可能性がある。

[08:32] 1.日本の現在の状況について③

[10:41]  
3) 第1波より強い流行が、社会隔離を厳密に行っていた人、過疎地域、高齢者、基礎疾患を持った人を中心に拡大し、医療機関が逼迫する可能性がある。

[10:53] 1.日本の現在の状況について④

[11:29] 1.日本の現在の状況について⑤

[12:06] 1.日本の現在の状況について⑥

[13:05] 1.日本の現在の状況について⑦

[14:53] 1.日本の現在の状況について⑧

[15:51] 1.日本の現在の状況について⑨

[16:49] 2.今回の新型コロナパンデミックの特徴について①

[17:59] 2.今回の新型コロナパンデミックの特徴について②

[18:44] 3.対策…国民や政府の対応①:Go Toは? コロナとインフルの同時流行は?

[19:45] 3.対策…国民や政府の対応②:医療崩壊の懸念は?指定感染症の分類(1)

[20:53] 3.対策…国民や政府の対応③:医療崩壊の懸念は?指定感染症の分類(2)

[21:45] 3.対策…国民や政府の対応④:PCR検査については?

[22:29] 3.対策…国民や政府の対応⑤:後遺症が心配?

[23:04] 3.対策…国民や政府の対応⑥:ワクチンは打つべきか?(1)

[23:41] 3.対策…国民や政府の対応⑦:ワクチンは打つべきか?(2)

[24:20] 3.対策…国民や政府の対応⑧:高齢者は?

[24:53] 3.対策…国民や政府の対応⑨:最後に…


 

 

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