湘南コロナ:神奈川県南西部で流行中の新型コロナ感染症(COVID-19)疑似症
上久保・高橋の集団免疫説2020
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このページの目次
案内:上久保・高橋の集団免疫説(2020.05版)の紹介
集団免疫説(2020.12版)の要点
集団免疫説(2020.12版)の紹介動画(2020.12.30:動画公開:松田政策研究所)
案内
(2020年の時点で)新型コロナによる死亡率は、欧米は東アジアの数十倍から百倍近くあります。
その理由を、もっとも合理的に説明することに成功しているのが「上久保・高橋の集団免疫説 」です。
そう遠くない将来、死亡率は欧米も東アジアも同等レベルになる可能性があります。
何年も先を予測しながら経営方針を考えなければならない事業主等にとって、集団免疫説を理解しておくことは重要だと考えられます。
最初に、集団免疫説(2020.05版)を簡単に説明しておきます。
「(最初に集団免疫説の出た2020年5月までの時点で)新型コロナウイルスに3種類(S型、K型、G型)あり、S と K は非常に症状が軽いので病院を受診する人は少ないと仮定する。G は重い症状が出やすく、現在問題になっている新型コロナウイルスは G 型である。S→G の順に感染すると G の重症化傾向が強くなり、(S→)K→G の順に感染すると G の症状は軽くて済む。日本では S(2019年10月~12月)と K(2020年1月)の感染流行が起こり、K に感染した多くの日本人は2月に流行の始まった G に対する免疫がある程度できていた。それに対して、S は流行したが中国人の入国を早くから制限して K の流入を抑えた欧米諸国では、G の流行が始まると(東アジアの何十倍も)重症化が起こった。」
集団免疫説の S 型や K 型の存在は、インフルエンザ流行が例年より半分以下に減ったことからウイルス干渉 によって導き出されます。
湘南コロナは、病原性としては G 型です。神奈川県南西部での最初の出現時期は2019年12月末と推測できています。大流行したのは2020年春から夏にかけてです。
世界の死亡率の違いをわかりやすく図示してくれているサイトがあります
→→→ 人口あたりの新型コロナウイルス死者数の推移【世界・国別】 (「札幌医大 フロンティア研 ゲノム医科学」)
集団免疫説の原論文「Paradoxical dynamics of SARS-CoV-2 by herd immunity and antibody-dependent enhancement」 Version 1
→→→ 2020.05.03版
同じページに Version 2 (2020.06.20版)へのリンクがあります。
集団免疫説紹介ページ(その1)
→→→ zakuzaku の記事 by 夕刊フジ(配信:2020.05.09)
集団免疫説紹介ページ(その2)
→→→ DIAMOND online の記事 (配信:2020.06.02)
集団免疫説紹介ページ(その3)
→→→ 日本でコロナ死亡者が少ない理由「1月中旬に集団免疫獲得」説 (女性セブン配信:2020.05.21:女性セブン2020年6月4日号)
集団免疫説紹介ページ(その4)
→→→ 「日本のコロナは11月以降に消滅、第3波も来ない」説の根拠 (女性セブン配信:2020.09.28:女性セブン2020年10月8日号)
(2021.01.30)
集団免疫説(2020.12版)の要点
新型コロナ感染症COVID-19の流行状況を最も合理的に説明することに成功しているのは「上久保・高橋による集団免疫説」です。次の動画(約26分間)は、一般の方には少し難しい内容も含まれますが、集団免疫説による(2020年末の)現状説明の紹介動画です。(2020.12.30:動画公開 松田政策研究所 2021.01.06:当HPに動画リンク設置)
集団免疫説(2020.12版)による主張は、ウイルス感染症に対する免疫の基本的な知識が無いと、少し難しく聞こえるので、ここで分かりやすく解説しておきます。
要するに 「激しく変化していく世界に対して鎖国するな!、みずからを箱入り娘にするな!、そんなことでは生き残ることはできないぞ、たくましく生きていくことはできないぞ」 と訴えています。
小さな閉鎖的世界と大きな開放的世界が接したとき、崩れ落ちて吸収されるのは小さな世界です。大きな魚が小さな魚を飲み込み消化するのと似ています(散逸構造論から考えると本質的に同じ現象です)。これは生物の進化を知っている人、人類の歴史を知っている人、技術革新の激しい業界で競っている事業主等にとっては当たり前のことです。
集団免疫説(2020.12版)は、この当たり前のことを人類と新型コロナとの関係において多少医学的な専門用語を用いて説明しているにすぎません。多少の専門用語を用いているので一般の人には少し難しく感じるかもしれませんが、当たり前のことを主張しているので「集団免疫説は状況を最も合理的に説明することに成功している」のです。厳密にいうと、「当たり前のこと」=「確率的に最も起こりやすいこと」です。
新しいウイルスが次々と出現する中国に対して日本は開放的です。そのため、日本国民は新しいウイルスにいち早く感染します。そうすることで、常に免疫が鍛えられます。新型コロナも新しい亜型(サブタイプ)が次々と出現します。日本には、ほぼすべての亜型(S型→K型→G型)がやってきて日本国民は順番に感染してきました。
しかし欧米は、武漢で騒動が始まったとき、いち早く中国に対して閉鎖的になり、新型コロナ亜型(K型)の渡来を遮断しました。そのために免疫系を鍛錬し続ける機会を失ってしまい、そういう状況下で、過去に経験した新型コロナの亜型(S型)とは大きく世代の離れた新型コロナ亜型(G型)の侵入を許してしまったため(K型を飛ばして G型を受け入れたため)、大きなダメージを受けることになったと考えられます。
つまり、日本は小学校(S型)を卒業した後、中学校(K型)に進み、それから高校(G型)に進学したので高校の授業内容についていけているが、欧米は小学校卒業の後は自宅に閉じこもり、中学校の勉強をしないまま高校に進学したので授業内容を理解できず慌てふためいているということです。(特に神経系や免疫系は「学習」というプロセスが重要なシステムです。)
これが上久保・高橋による集団免疫説(2020.05版、2020.12版)の要点です。
つまり、欧米では死亡率が東アジアの百倍くらいあることを考えると、日本でも「今日の100人を救うために過度の接触制限を行って、来年の今日の1万人を犠牲にしてよいのか、2年後の今日の10万人、3年後の今日の100万人、・・・?年後の今日の日本全滅でよいのか」 と集団免疫説は問いかけているのです。
新型コロナの変異は続きます。このウイルスを地上から消滅させることができない以上、人類がコロナウイルスに対して採用できる現実的な戦略的選択肢は、常に様々なコロナウイルス亜型に感染し続け、免疫系を鍛え続けるという道しかありません。
神奈川県南西部の方は、ひとまずご安心ください。住民の6~8割は G型(湘南コロナ)に感染して免疫が鍛えられていると考えられます。
神奈川県南西部の住民の多くは、集団免疫説の「K型」に続いて「武漢G型(湘南コロナ)」の流行を体験し、その免疫を獲得したと考えられます。そのためこの地域では「欧米G型(欧州系肺炎コロナ)」の大規模な流行は起こらず、実はマスク無しでも安全に生活できる特殊な地域になっています。(ただし、湘南コロナの流行は地域によってムラのあることが確認されています。)
神奈川県南西部での「武漢G型」流行のピークは2020年の春から夏にかけての時期です。「武漢G型」で獲得した免疫は、(2021年1月現在)もう弱まり始めていますが、2021年の初春から急速に弱まると推測されます。
この先どうなるのか、(特に責任ある事業主等が)中長期的視点を得るためには、上久保・高橋の集団免疫説を理解しておくことは重要だと考えられます。
なお、湘南コロナは、茅ケ崎→藤沢(9月)→横浜(10月)と流行地域が拡大しています。「欧米G型(欧州系肺炎コロナ)」の大流行地域である横浜で、ウイルス同士の勢力争いがこれから始まります。(実は、隔離政策が無いと便中ウイルスで拡がる湘南コロナは咳で拡がる欧州系肺炎コロナとの勢力争いに勝つことができないという問題があります)
また、一部の医師が新型コロナを「風邪と同じ」と言っていますが。確かに、単に患者数としては風邪患者が新型コロナ患者に置き換わっただけという実感があります。ただし重症例に関しては、風邪よりも症状が多彩で重く、軽症例に関しては風邪よりも症状がしつこいと思われます。ほぼ無症状が最も多いですが、1日で治る人もあれば、半年近く辛い症状の続く人もいます。その人数は風邪よりはるかに多いです。
しかし、それを恐れて閉鎖的な対策をとるべきではないと思います。
テレビ等の報道ではやたらと新型コロナの脅威を煽る内容が目立ちますが、少なくとも東アジアにおける現在の新型コロナウイルスは「小さな子供たちの命を奪うことはほとんどない」という意味で「心の優しいウイルス」であると見ることができます。(ただし、妊婦に高齢、糖尿病、高血圧などのリスクがある場合は、胎児もより大きなリスクを抱えるようです)
集団免疫説(2020.12版)の紹介動画(松田政策研究所:2020.12.30)
動画の下に、動画中のパネル内容を書き写したものを置いています。異なる字体は尾立が統一しました(PCR → PCR、第一波 → 第1波、goto → Go To など)。写し間違いがあると思われますので、利用の際は動画上で確認してください。(2021.01.08)
VIDEO
[02:16]
1.日本の現在の状況について①
新型コロナについて日本と欧米との違いが生じたのは、日本では集団免疫が達成されたことによるものですが、そのメカニズムについては、既に、松田政策研究所チャンネルで3度にわたり出演し、申し上げてきたとおりです。
現在も、その見方は変わりありません。
欧米との違いは、今までご説明した、S型、K型、武漢のG型、欧米のG型で説明のつくものです。
[05:22]
1)
K型に対する免疫は11月に廃れる。
2)
G型に対する免疫を持っている人も、欧州、中東や熱帯、南半球で変異した強毒型のウイルスが流入すると、感冒症状を起こしうる。高齢者や基礎疾患を持った人は重症化する可能性がある。
3)
第1波より強い流行が、社会隔離を厳密に行っていた人、過疎地域、高齢者、基礎疾患を持った人を中心に拡大し、医療機関が逼迫(ひっぱく)する可能性がある。
4)
集団免疫強化策と医療崩壊予防策をしっかりと行わなければ、11月以降に医療崩壊が起こる可能性がある。
5)
司令塔:日本版CDC(危機管理監がリードする)が必要。
[06:56]
1)
K型に対する免疫は11月に廃れる。(G型以降のSARS-CoV-2に暴露していない人が11月以降、重症化する可能性がある。)
[07:01]
1.日本の現在の状況について②
1)については、集団免疫は終生免疫ではなく、再感染して免疫をブースト(強化)させなければ廃れてしまうということは、このチャンネルで私も何度も申し上げてきたことです。感冒コロナウイルスの免疫の持続期間は約10か月ですから、1月にK型に対して成立した集団免疫の持続期間は11月までとみていました。
4月の緊急事態宣言を皮切りに、これまで過度な自粛要請が何度もありました。それによって免疫が廃れたというのが、大きな理由のひとつです。
緊急事態宣言の解除後も、社会的距離戦略が続けられ、「三密」の回避、集会の自粛、過度なまでのマスク着用を始め、通常のレベルに比べて社会経済活動が抑制され続けてきたことが、ウイルスへの暴露の機会を減らし、免疫が廃れる事態を招くことになりました。
マスメディア報道で不安になった多くの国民が外出や人との接触を控えてきました。結局、感染者の数字はマスメディアが煽ったら煽っただけ増えるものです。
[08:16]
2)
G型に対する免疫を持っている人も、欧州、中東や熱帯、南半球で変異した強毒型のウイルスが流入すると、感冒症状を起こしうる。高齢者や基礎疾患を持った人は重症化する可能性がある。
[08:32]
1.日本の現在の状況について③
2)については、たとえ集団免疫が成立していても、免疫回避型のウイルスというものがありまして、海外からそれが流入すれば感染拡大を起こします。6月頃から段階的に外国人の入国緩和を始めていますが、11月頃からも中東由来の「Q型」と豪州由来の「N型」の2つの強毒型ウイルスに対しては、12月5日にプレプリントサイトに公開した論文にもあるように東アジア地域の免疫では対応できない可能性があります。これらの流入も「第3波」につながっている可能性があります。
ただし、これら2つの型が入って免疫回避力を発揮しても、G型に対する免疫があれば、重症化が防げるとも過去の研究から推定されます。過度に恐れる必要はありません。
最近では英国で感染力の強い変種のウイルスが現れ、世界中が恐れているようですが、これもジョンソン首相の煽りすぎです。論文にあるように、この程度のウイルスは世界中のどの流行国にも認められる程度の、ありふれたウイルスです。明らかに致死率を増やさないこのウイルスに比して、Q型やN型は致死率を増やすことが論文で証明されている、危険なウイルスです。
やはり、獲得された集団免疫を維持するために暴露を続けることが大事なのです。
[10:41]
3)
第1波より強い流行が、社会隔離を厳密に行っていた人、過疎地域、高齢者、基礎疾患を持った人を中心に拡大し、医療機関が逼迫する可能性がある。
[10:53]
1.日本の現在の状況について④
3)については、まさに、そうした方々を中心に医療逼迫が起こるということで、現在、医療崩壊が懸念されているわけです。この年末年始はGo Toの一時停止や、「静かに過ごす」ことを政府が国民に要請することにもなりました。経済社会への打撃は計り知れません。
ただ、これも、「医療崩壊といわれているのは、新型コロナ患者が少数の病院に集中するために、一部の病院が忙殺されているだけです。」
[11:29]
1.日本の現在の状況について⑤
現在、感染者が増えているといいますが、PCR検査数を増やしているのですから、増えるのは当然です。検査をやればやるほど増えます。
ただ、前回までの説明と異なるのは、PCR検査数の増加のアーティファクトだった『第2波』とは違い、『第3波』では感染が増えています。
ただ、前回までの説明と異なるのは、PCR検査数の増加のアーティファクトだった『第2波』とは違い、『第3波』では感染が増えています。
[12:06]
1.日本の現在の状況について⑥
PCR検査人数は一日当たり4万人を超えることも多いですが、重症者数をみると、一日当たり平均10人前後、「死亡者数」にしても、11月下旬から増加傾向にありますが、一日当たり平均約40人です。PCR検査人数と比較しても大変少ない傾向にあります。
日本の他の死因による死者数と比べても、新型コロナの死者数が社会経済活動全般を抑制してまで対応すべきレベルにあるとは言えません。
また、重症者や死者数の数字も、厚労省の6月の通達で、原因が新型コロナではなくても、PCR陽性者だった重症者や死者は新型コロナを原因とする重症者、死者としてカウントされているという状況も、以前、このチャンネルでご説明したときと変わっておりません。相関関係と因果関係を混同することも間違いです。このことにも留意する必要があります。
[13:05]
1.日本の現在の状況について⑦
このところ感染者が増えているもう一つの要因としては、これは普通の風邪やインフルエンザが毎年、冬になると増えるのと同じように、気温が下がり、湿度が低い状態では気道の防御機能が弱くなり、ウイルスが活性化するということが当然、起こっているということもあります。
ただ、日本の場合、いったん集団免疫が達成されましたので、免疫が廃れて感染しても、身体に免疫記憶が残っているため、感染すれば速やかにT細胞が活性化しIgA抗体が出ることによって、発症を抑える作用が働く状態にあります。
この状態については既に、この7月に東京理科大学の村上康文教授が実証していました。
11月も3,000検体について検証してみたところ、同じ結果が出ていると聞いています。
[14:53]
1.日本の現在の状況について⑧
人によって個人差がありますので、このメカニズムがどの程度、感染者の重症化や、死亡にまで至らせるかは、その方の免疫力、基礎疾患の有無などによって変わってきますが、全体としてみれば、感染が拡大しても、それによる重症化や死亡者の比率は、日本では高まらず、低い水準に抑えられていくと考えられます。
冬になってウイルスが活性化しているわけですから、来年の2月頃までは感染者は増えていくかもしれませんが、こうした状況も踏まえれば、毎年、冬は風邪やインフルエンザに対して気を付けているのと同じように気をつけるということで、過度に恐れる必要はありません。
[15:51]
1.日本の現在の状況について⑨
煽らなければ、遅くとも気候が暖かくなる3~4月頃に、日本では新型コロナは収束していくものと考えられますが、煽れば煽るほど、それは長引くことになります。いつまでたっても煽る限りは終わらないのです。必要のない自粛、万が一緊急事態宣言などを行ったり、それを長引かせたりするならば、企業は倒産し、経済的理由による自殺者が増えることになります。すなわちコロナによる超過死亡の増加が予想されます。
結局、免疫が廃れただけで死亡者が増えるのです。メディアは新型コロナで煽ってはいけません。煽ることは本末転倒ともいえるでしょう。むしろ逆です。
[16:49]
2.今回の新型コロナパンデミックの特徴について①
そもそも新型コロナは、ウイルスの突起部分の変異に応じて順番に感染していけば、免疫の作用で人類が気が付かないうちに自然に収束していたはずのものでした。無理に渡航制限をしたり、ロックダウンをするなどの不自然な人為的な措置が、世界的なパンデミックを招いたものです。
過去にも2010年に同じようなウイルスが発生して、人類が気が付かないうちに収束していたとみられます。結局、自然の摂理に委ねることが大事なのです。
[17:59]
2.今回の新型コロナパンデミックの特徴について②
ですから、渡航制限などはせずに、自然に任せて問題はありません。
新型コロナの肺炎は実際には高齢者や基礎疾患のある患者でのみ起こる普通の風邪ウイルスの肺炎に違いはありません。
たまたま武漢で見つかった肺炎に特徴があったため、みんな驚いて封鎖してしまって、ADE(抗体依存性感染増強)を招いて重症化させたのです。
それが無ければ例年とさほど大きな違いはありませんでした。
ADEの起こった欧米を除き、日本やその他の世界各国の死亡者数は例年と大きな違いはないのではないでしょうか?
[18:44]
3.対策…国民や政府の対応①:Go Toは? コロナとインフルの同時流行は?
年末年始に一時停止されたGo Toについては、これと感染拡大との因果関係はあまりありませんでした。これを止めても感染拡大には全く効果がないと思います。経済社会とのバランスを考えれば、再開することが望ましいと考えます。
新型コロナとインフルエンザとの同時流行が懸念されてきましたが、足元の数字をみても、今年はインフルエンザの感染が日本ではほとんど起こっていません。これは、「ウイルス干渉」から説明できるもので、最初からこのようなことを心配する必要などなかったものです。感染症の正しい知識が十分に共有されていないのは残念なことです。
[19:45]
3.対策…国民や政府の対応②:医療崩壊の懸念は?指定感染症の分類(1)
医療崩壊が懸念されていますが、これは医療システムや運用の在り方そのものにも原因がありますが、最も大きいのは指定感染症の指定で二類の分類、一類扱いの運用となっていることで、陽性者全員に対策を講じていることです。新型コロナはペストやエボラ出血熱のような病気ではありません。致死率もインフルエンザ並みに下がってきています。指定感染症の指定を外すべきですが、外せないなら、インフルエンザと同様の五類にすべきです。こうすれば、毎年のインフルエンザと同様、感染症に対する医療の常識に立ち返って、医療の対象は陽性者のうちの感染者のうちの発症者に絞られることになり、現在のように、一部の指定感染症病院に陽性者や発症者が殺到するといった事態は避けられることになります。
[20:53]
3.対策…国民や政府の対応③:医療崩壊の懸念は?指定感染症の分類(2)
日本では一冬に1千万人以上のインフルエンザ患者が発生しても、全く医療崩壊していません。新型コロナもインフルエンザ並みの扱いになれば、日本の医療機関はびくともしないでしょう。風邪をひかれた方は、鼻水や痰や咳を我慢しながら日常生活を送っているうちに、医師にかからなくても免疫力で治ってしまう場合が多いと思います。発症してひどくなった場合にお医者さんにかかるというのが風邪やインフルエンザでは通例ではないでしょうか。新型コロナもそのような状態に戻せば、医療崩壊の懸念などありませんし、病院は重篤患者の診療に重点的に当たれるようになります。これが死者を減らすことにつながります。
[21:45]
3.対策…国民や政府の対応④:PCR検査については?
PCR検査については、この番組でも何度も問題点を指摘してきました。日本ではCT値の設定が40~45と明らかに高く、これでは、わずかのウイルスでも、ウイルスの死骸にも反応して陽性と出てしまいます。
これも「感染拡大」の数字を押し上げている要因です。陽性者と真の感染者とは異なります。
基本的に感染力の推定限界は32とされており、これが適正な値でしょう。ここまで引き下げることで擬陽性が減れば、病床数の圧迫も減ることになります。
[尾立注:「偽陽性」は、本当は陰性でなければならないのにアーチファクト等で陽性になった状態であり、「疑陽性」は、陽性が疑われる状態です。「擬陽性」は変換ミスだと思われますが、この文脈ではどちらのギヨウセイも減るので判別困難です。]
[22:29]
3.対策…国民や政府の対応⑤:後遺症が心配?
感染し、発症すると、たとえ軽症でも、新型コロナには恐ろしい後遺症が出る可能性があるといわれているようですが、他のコロナウイルスによる風邪やインフルエンザも、「風邪は万病のもと」と言われるように、特効薬があるわけでもなく、色々な後遺症が残るケースがみられます。今回の新型コロナだけが特別というわけではありません。
[23:04]
3.対策…国民や政府の対応⑥:ワクチンは打つべきか?(1)
期待されているワクチンですが、拙速は危険です。ワクチン開発には二年はかかるのが常識です。
現在、ファイザーやモデルナ等が新型のワクチンを開発し一部の国では接種が始まっています。従来のワクチンは弱毒性のウイルスを体内に注入することで免疫を獲得させるという仕組みでした。
これによって集団免疫状態を実現するのがワクチンでした。
この意味では、ウイルスによって集団免疫が達成されたことのある日本ではすでに、国民へのワクチン投与が行われたに等しいともいえます。
[23:41]
3.対策…国民や政府の対応⑦:ワクチンは打つべきか?(2)
現在現れている新型のワクチンは、これとは異なり、人間の遺伝子を改変することで免疫を作り出すものです。
遺伝子の作用が実際にどんな影響を与えるかは、例えば10年といった長期にわたる検証が必要なのではないかとも思われます。
日本よりも二けた人口当たり死者数が多い欧米では、こうしたリスクを度外視しても接種するということになるのかもしれませんが、一度、ワクチンを投与したに等しい日本で、ここまでのリスクをおかすべきなのか、国民一人一人が慎重に判断すべきものではないかと思います。
[24:20]
3.対策…国民や政府の対応⑧:高齢者は?
対策の焦点は高齢者や基礎疾患を持った方を若年層から隔離することだとされますが、高齢者も免疫力を強化するためには、健康である限り、むしろ外出を奨励すべきです。
天気の良いときは屋外で太陽に当たることも免疫力を強化します。
ウイルス感染症に対する対策の要諦は、要するに、免疫力強化であり、根本的には、それしかないのです。
[24:53]
3.対策…国民や政府の対応⑨:最後に…
日本の国民には、大きな生活の違いは必要ありません。
集団免疫は廃れたとは言え、重症化を防いでいるので、今や新型コロナは普通の風邪ウイルスと同じになりました。例年、風邪でも重症化リスクの高い人は、医師が慎重に診療しています。一般の方は、当たり前に普通の生活を続けるべきです。
日本政府は、メディアによる煽りを信じることなく、大きな勇気をもって実際に日本を世界に開放するべきです。そうすれば普通の生活に戻ることが可能になります。
勇気をもって菅政権は頑張ってください。
[尾立注:この動画の公開日は2020/12/30 日本政府は2021/01/07に緊急事態宣言を出しました]
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