3-9-1.峰 宗太郎
3-9-2.X(旧 Twitter)
コロナ騒動初期に出版されたmRNAワクチン接種についての本を読むのであれば、峰 宗太郎(みね そうたろう)さんの「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」はお奨めです。
「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」(峰 宗太郎 著、山中 浩之 著、日本経済新聞出版発行、2020年12月10日)
日本国民全体の初回接種(1回目と2回目;2021年)終了後に出版された続編の「新型コロナとワクチン わたしたちは正しかったのか」もお奨めです。峰宗太郎さん自身はモデルナのmRNAワクチン接種を受けたそうです。
「新型コロナとワクチン わたしたちは正しかったのか」(峰 宗太郎 著、山中 浩之 著、日経BP発行、2021年12月06日)
「こびナビ」というmRNAワクチン接種事業促進チームでの峰宗太郎さんの接種推奨活動を知る人から見ると、mRNAワクチン(初期型)に対して厳しい評価をしている私(弱毒化生ワクチン願望派)が彼の著書をとても高く評価しているのは意外かもしれません。
そこで、そのあたりの事情を説明します。
私は「こびナビ」の活動についてはまったく知りません。
私が当時の Twitter(現在はX)でコロナ流行やワクチンの情報を集め始めたのはかなり遅く、令和3年2021年10月ころからです。
「こびナビ」の活動は令和3年2021年1月であり、いろいろな人の Twitter 投稿にもよく出てきたのでその存在を知りました。
mRNAワクチンに慎重な人々と「こびナビ」は Twitter 上でかなり激しく論争していたようです。
しかし、私は「こびナビ」は政府の用意した「トカゲのしっぽ」だと判断し、最初から興味を持つことはありませんでした。
それでも時々流れてくるラップや踊りは面白く、何度も見ていました。
そのうちに、「こびナビ」では「バブバブ、オネムネム」と赤ちゃん言葉で話している峰宗太郎さんが著書で述べていることが、mRNAワクチンに慎重な人々からよく引用されているのに気づきました。
当時の私は、峰宗太郎さんを単純なワク推しだと誤解していたので、mRNAワクチンに慎重な人々がワク推しの著書からワクチンに対する慎重な発言を引用しているのが意外に感じられたのです。
峰宗太郎さんは、著書の中ではかなりまともな感覚でmRNAワクチン接種に対する注意喚起をしていたので、彼の本は将来役に立つだろうと思い、令和4年2022年10月に2冊の本を購入しました。
そして2年後、mRNAワクチンの問題がかなりひろく国民に知れ渡り始めた令和6年2024年8月のお盆休みに彼の2冊の著著を初めて読みました。
日本でのワクチン接種が始まる前に出版された1冊目の「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」が、もっと多くの日本国民に読まれていれば、初回接種率が8割を超えるようなことにはならなかっただろうと考えられます。
1冊目の本「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」から少しだけ紹介します。
編集Y(山中浩之)と峰(峰宗太郎)との対談形式です。
◆(P.48)⊤⊤⊤⊤⊤⊤⊤⊤
編集Y:ワクチンさえできればもう心配ないんですね!
峰:と、喜ぶ前に、みんなちょっと慎重になろうよ、というのがこの本の目的のひとつなんですよね(笑)。
編集Y:慎重に。なぜですか?
峰:実は研究が猛烈に進む副作用といいますか、研究者・プロの間でも玉石混淆(ぎょくせきこんこう)の情報があふれかえっていて、インフォデミック(誤った情報の拡散による社会的被害の発生)が起きています。ワクチンの開発も「アウトブレイクパラダイム」という超速スキームで進められていて、動物実験の結果が出る前に人間に投与したり、投与する容量を安全性と効果の見定めのために段階的に増やしていくところを、すっ飛ばしたりしています。5~6年かかるところを1年以内でやろうとすれば、倫理観、安全性がトレードオフにならざるを得ません。
編集Y:何が何でも特効薬を、ワクチンを、と考えると、別のリスクを抱え込む恐れが出てくる、ということですね。
⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥
◆(P.101-102)⊤⊤⊤⊤⊤⊤⊤⊤
峰:・・・ですから、今までの不活化ワクチンなどでは経験したことがないタイプの副反応が出てくる可能性があるわけです。実際に2020年9月、10月には有害事象による開発の一時中止報道が相次ぎました。
また、長期的な予後というのも分からない。
編集Y:長期的な予後?
峰:今までのトラディショナルなワクチンというのは、子どものときに打って、寿命をまっとうするまで問題なく生きていた人がいくらでもいるわけです。だから実質的に長期的な結果が検証、まぁ実証できている。「方法論」としての安全性が証明されている。
ところが今回の核酸ワクチンについては、今回の治験までに打った人がほぼいないわけです。打って10年後に起こるような副反応があるかもしれないんですよ。そういうことまで含めると、実は安全性にはそれなりの懸念を持たないといけない。
編集Y:だんだん先生の懸念がわかってきました。リスクを取るのをこれだけ嫌う国民性の国で、核酸ワクチンやベクターワクチンは使えるのでしょうか。
峰:すべての情報をディスクロージャーすると、おそらく打つ人は減ると思っています。
⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥
◆(峰宗太郎さんによるあとがきから;P.275)⊤⊤⊤⊤⊤⊤⊤⊤
この本のタイトルにある「不都合な真実」とは、つまるところはここまでで散々やっつけた、「情報を簡単に信じる」「1度信じた情報を疑わない」姿勢を、おそらく私やあなたを含めた人間全員が持っている、ということです。センセーショナルな話題や、一部の言説をバランスを欠くまでに信奉してしまうのは、自分自身を含めて、人間ならば普通にあることです。だからこそ、感染症対策のような一人ひとりの行動が大事な事象では、情報と接する際に「自分は騙されやすい、信じやすい、信じたことを疑うのは難しい」と、常に唱えているくらいに慎重であるべきです。
⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥
ここまで慎重な峰宗太郎さんは、その後、モデルナのmRNAワクチンの初回接種を受け、1年後に2冊目の本「新型コロナとワクチン わたしたちは正しかったのか」を出版しました。
mRNAワクチンの初回接種を受けた後も、峰宗太郎さんの慎重姿勢には変わりがありません。
少し紹介します。
◆(P.258)⊤⊤⊤⊤⊤⊤⊤⊤
編集Y:さて、いまや人類が新型コロナウイルスと戦う最大の武器になっている「mRNAワクチン」。1人でも多くの人に接種を、0.01%でも高い接種率をと訴えている峰先生ですが、実は去年、2020年12月に出した『新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実』の中では「開発を急ぎすぎて、検証が十分になされているのか、不安が残る」とおっしゃっていました。その後、今年の年明けにはご自身でも接種され、完全にポジティブに転じた。
峰:はい。第三相試験の結果や、実際の接種のスタート、公聴会などで示された、いくつものエビデンスを見て、これはリスクよりもベネフィット(利益)が明らかに大きい、と判断しました。
編集Y:現在はもう、イケイケどんどんに。
峰:いや、科学者、医療者はイケイケどんどんになったらダメですよ。私も勢いがついて強い言葉を発したこともありますけれど、健全な懐疑心を持つことは専門家の必須の条件だと思っています。自分としては、イケイケどんどんになったつもりはまったくありません。
編集Y:これだけmRNAワクチンについての好材料、ポジティブなエビデンスが集まってきても、まだ懐疑心は必要ですか?
峰:自分は COVID-19 やワクチンの正確な情報をとどける「こびナビ(COV-Navi、https://covnavi.jp/)」に参加していますし、できる限りワクチンを打ってほしいと思っています。だけど、やはりワクチンによる被害や、副反応の新しいものが出てこないかには注意を払っていますし、ワクチンだけでこの流行が収束するとは思っていませんので、有効な予防策についてもいつも調べています。
前にちょっと触れましたが、エビデンスとか、現実評価に対する態度は一切変えていないつもりです。そのときそのときで出てくる情報、エビデンスそのものが変わるわけです。
編集Y:そうでした。エビデンスは変わるもの、そしてエビデンスが変わることによって対応も変わる、ただエビデンスに向き合う態度は変わらないということですね。言い換えれば、常に現状に対して「これで正しいのか」と批判的に、疑いを持つ、という。
峰:はい。健全な懐疑主義とか、健常な恐れとか、どう言うと伝わりやすいかな。ああ、「常にどこかに迷いながら」ということがないといけないと思うんです。迷いがないのは、すでに科学者、専門家として危険な領域に入っているということだと思うんですね。
⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥
◆(P.282)⊤⊤⊤⊤⊤⊤⊤⊤
編集Y:考えながら迷っている人にはちゃんと情報を提供して、納得してもらって、ご自身の判断で接種してほしいと。
峰:これは本当にそう思うんです。専門家の言うことだから、お上の言うことだから、と、あまり自分で考えないで接種した人も相当多かったのではと思いますが、これは、今回の日本の新型コロナウイルス対策上は良いほうに出ました。しかし、次はわかりません。政府が間違えないとは限らないし、専門家の中にはおかしな人もいます。私やYさんだって、いつ宗旨替えするかわからない。本当はそのくらいに思っていたほうがいい。「人」を信じるのはダメなんです。客観的な情報を、理路・ロジックを信じないと。
編集Y:たとえ相手がノーベル賞受賞者だろうと。
峰:はい。専門家は専門外の場合はかえって騙されやすかったりもしますから。まあ自分を疑わない人を信じではいけませんね。新型コロナのような、リテラシーが試される ”次” の機会は、残念ながら必ずくるでしょう。だから、そこに備えて、自分で科学的に判断する人が1人でも多くなることが本当に大事です。
新型コロナ禍のこの2年は、科学の世界も大きく変えました。科学の基礎となる論文の信用度が下がったり、科学者や論文誌の権威性がはがれたり、ファクトチェックさえも正しいのかという疑念が出てくるような混沌とした世界になっている。
編集Y:何ということだ
⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥
さて、私は峰宗太郎さんほど慎重ではありませんが、mRNAワクチンをどう考えるかについての出発点はかなり似ていると感じました。
しかしその後、峰宗太郎さんは自分自身への接種を選びました。一方、(機会があれば打とうと思い)自分の接種券を持ち歩きながらワクチン接種会場で働いていた私は、最終的に接種しないことを選びました。
その違いは何か?(・・・私が陰謀論的ワクチン接種を知る前の話です)
2人の判断を分けた原因は、おそらく「臨床」だと思われます。
臨床医である私は多くのコロナ患者を診察する機会、またmRNAワクチン接種1回目の後の副作用について生の情報を得る機会がたくさんありました(臨床観察)。
【小島勢二 名古屋大学名誉教授(9/30)】
— Yohchan(インプレッション、エンゲージメント数を減らすのはやめなさい) (@ikeyo1965) October 2, 2024
■静岡県浜松市のデータを解析
◆コロナワクチンに死亡予防効果はなかった
◆80代では2回接種したら(未接種と比べ)5倍多く死んでた
◆福島教授が国に求めていた未接種と接種群の比較データを国はないと言ったが開示請求により判明した pic.twitter.com/1P7YFwXj81 https://t.co/hE53Gd9OA5
峰宗太郎さんが「・・・これはリスクよりもベネフィット(利益)が明らかに大きい、と判断しました。」と述べているエビデンスには、イスラエル等での先行接種の高い免疫効果に対する評価も含まれていたことでしょう。
しかし、その後、mRNAワクチンの効果は劇的に低下し、峰宗太郎さんが1冊目で警告した通りの展開となりました。
令和6年2024年10月現在、X(旧 Twitter)での峰宗太郎さんの発言を見ると、まだmRNAワクチンの妄信から抜け出すことができていないようです(表面的なものだと考えられますが)。
著書の中では、自分が将来陥ることになるかもしれない危険な状況を予告し、そこから抜け出すための方法も示しているのですが、環境的になかなか難しいようです。
反ワクチン派との論争で、引き返せないところまで突き進みすぎたのかもしれません。
私は、峰宗太郎さんの3冊目を期待していますが難しいかもしれません。このまま「オネムネム」してしまうと、もったいない人物なのですが、そういうことになるかもしれません。
mRNAワクチン(初期型)に対する絶大な評価は、(厚労省医系技官としての)ポジショントークかもしれませんが・・・(個人とは弱い者なので、生活を守るためにポジショントークを続けることは仕方のないことです)。
レプリコンワクチンについて実は質問いただいておりますが、安全性に対する懸念は現状具体的にはないものの、いま積極的に勧めるものでもないかなという感じでおります👶mRNAワクチンがあって、データは膨大で、十分に効果的、安全性もわかっているので、敢えて新しいものに飛びつく必要性は感じないと…
— 峰 宗太郎 (@minesoh) October 5, 2024
そのあと、mRNAワクチン接種8回目を受けたようです。
というわけで、首都圏某所👶#レプリコンワクチン であるコスタイベ(@Meiji_Seika_p 製)、初出荷ロット。接種を完了✅いたしました。
— 峰 宗太郎 (@minesoh) October 19, 2024
左上腕部に筋注。痛みはまあ、普通。アレルギー反応1時間以上なし。#新型コロナワクチン 適宜、選択して適切な時期にね! pic.twitter.com/ieckD3RgUv
コロナワクチンは8回目の接種👶💉
— 峰 宗太郎 (@minesoh) October 19, 2024
免疫の持続期間とウイルス側の変異の影響もあって、適切な期間で打つのが現在のベストプラクティスなのですが、レプリコンワクチンだと少し強めに免疫誘導かかる可能性はあるかと。
ちなみにModerna製のmRNAワクチン💉もかなり早い時期に受けていて(2021年2月)その時の記事もあります👶
— 峰 宗太郎 (@minesoh) October 19, 2024
*髪の毛の量に注目してはいけませんhttps://t.co/NyV6NCjKHU
丸一日以上経過👶副反応‥現状特になし。
— 峰 宗太郎 (@minesoh) October 20, 2024
接種部位は少しだけ押すと痛いかな。 https://t.co/XkYV0rqu9n
しかも、アデノウイルスの感染直後に!。通常は、1カ月以上空けて接種でしょう。
朝起きたら酷い結膜炎👶職場の同僚がお子さんから風邪もらって苦しんでたのをもらっちゃったかな、おそらく咽頭結膜熱でしょうねぇ、連休後もすぐには出社できぬかも。
— 峰 宗太郎 (@minesoh) October 13, 2024
咽頭結膜熱、キツイな👶大人でガッツリ発症するとねぇ。ワクチンないのか!おいっ!ないよ……しゅーん💦を1人でやってます
— 峰 宗太郎 (@minesoh) October 14, 2024
咳が酷い状況が続くのでテレワークにしました👶キツイね、本格的に上気道やられてる。アデノも強い
— 峰 宗太郎 (@minesoh) October 17, 2024
身体が色々なストレスとmRNAワクチン接種の繰り返しでボロボロになっていないか心配ですね。
(↓:本人によると8回目ですね)
ワクチン2回目と9回目の比較画像です。
— 右破 茂らない (@true_collect) October 19, 2024
ジゲラナイ度:ビッグバン pic.twitter.com/sle2MUQr0w
少し気になるのは、とても慎重で用心深い峰宗太郎さんがmRNAワクチン接種(初期型)を受けると決めた理由として「第三相試験の結果や、実際の接種のスタート、公聴会などで示された、いくつものエビデンスを見て、これはリスクよりもベネフィット(利益)が明らかに大きい、と判断しました。」としか紹介していないことです。
普通ならもっとたくさん理由を列挙しますよね。
しかも「イスラエルや欧米の初期の大成功」は、本ウェブサイトの「3-5.感染例からコロナの免疫を知る」で詳しく紹介しているように、免疫刷り込み(≒ 抗原原罪)の影響を受けない初回流行時だけに起こった特殊な恩恵です。
コロナの流行は続いているので、今後は二度と得られない恩恵です。
ウイルス感染とその免疫病理の専門家である峰宗太郎さんが、そういった限界を知らないはずがありません。
峰宗太郎さんは口に出して言いはしませんが、両足をしっかりと闇につかまれ、いろいろな選択肢が無くなったのかもしれません。
そもそもおかしいですよね。国家公務員がずっとX(旧Twitter)などで情報発信をしているのは。広報要員としての公的任務が付与されているのでしょう。基本的にポジショントークしかできない立場です。
峰宗太郎さんは、自分の置かれる将来の立場が分かっていて、コロナワクチンについての著書の2作目で読者に警告を与えていたのでしょう。自分もどうなるかはわからないよと。信じるなよと。
彼の第3作を期待しているのですが、無理かもしれませんね。
1作目の後にどのような事情があったかはわかりませんが、そういった圧力の下でも峰宗太郎氏は最後の力を振り絞るようにとても大事なことを第2作目で述べています。
こうしたこともあり、私は峰宗太郎さんの2冊の本をお奨めしています。
・・・工事中・・・・
現時点で、割と楽に情報収集できるのは 「旧 Twitter(ツイッター)」=「X(エックス)」 です。まだ、さまざまな意見を見ることができます。
テレビ(特にNHK)や大手新聞の情報はダメです(アタオカに完全に支配されています)。
(参考:Twitter予習 2021年版:▶ ▶ ▶)
(参考:高齢者向き解説 2021年版:▶ ▶ ▶)
(参考:Twitter開始 2023年版:▶ ▶ ▶)