このページは「接種時期選定の参考」ページの補足説明を収めています。
ここでは、臍帯血(さいたいけつ)の研究結果を紹介します。
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◆ コロナ感染およびmRNAワクチンの影響:臍帯血(さいたいけつ)の分析
◆ 懸念:ワクチン接種を受けた母親の新生児における血液幹細胞の急激な減少
◆ 軽く予習
◆ 結 論
◆ 関 心
◆ 将来予測?
◆ 情 報 源
2022年令和4年12月、米国アラバマ大学等の研究者が「COVID-19パンデミックにおける臍帯血 CD34+ HSPC の運命と造血の歪み」という論文を発表しました(英語)。
この論文をわかりやすく解説した記事が、2022年12月2日、「UNITED NEWS(ユナイテッドニューズ)」というスリナム共和国のビジネスニュースに掲載されました(オランダ語)。
この論文は、次の2つの意味で興味深かったので、解説記事を翻訳して紹介します(オランダ語 → deepL翻訳 + 微修正 + 補 足 説 明)。
#1:コロナ感染でも、スパイクタンパクをコードしたmRNAワクチンでも同じような障害のおこることが少なくない
(スパイクタンパク自体が持つ病毒性か?)
#2:免疫系は学習システムなので、「接種+感染」により「接種のみ」による悪影響は軽減される
(本物のウイルスに対して免疫が働くチームプレイによりバランスの良い免疫が作られます。接種前の感染も、接種後の感染も、接種だけによる免疫の偏りを補正している可能性があります。)
では、論文解説記事の翻訳を掲載します。元記事、論文、紹介ツイートは最後に掲載しています。
論文解説記事の表題:
※訳注:解説記事の表題を見ると、いきなり「反ワクチン・アピールか!」と思われるかもしれませんが、論文の内容は「感染による幹細胞の減少」と「接種による幹細胞の減少」を等しく(差別的な先入観を持たないで)扱っています。
研究結果は、妊婦やこれから妊娠を計画している人々の不安を大いに搔き立てるものとなっていますが、ヒトの身体には傷を修復したり、偏りを復元する能力も備わっているので、過度に心配する必要性は・・・・・・現時点ではないでしょう・・・・・・十年後はわかりませんが。
また、欧米等の研究結果全般について言えることですが、(mRNAワクチン未接種状態で)日本人は欧米等の数十倍以上強い「コロナに対する免疫力」を持っていることに留意 する必要があります。
記事に戻ります。
出典:The Doctors' Collective
2021年初頭、mRNAコロナワクチンは妊婦への投与が条件付きで承認された。この決定は、出産後の子供の安全性を保証する研究がまだ行われていない中、前例のない早さであった。
したがって、mRNAワクチンが子孫に危険を及ぼすという研究結果が出たことは予想外ではないが、憂慮すべきことである。
新生児の血液には、血液の 幹細胞 が豊富に含まれている。この血液幹細胞は、すべての血液細胞(赤血球や白血球など)を作り出す能力を持っている。赤血球は酸素と二酸化炭素を運び、白血球は免疫システムの重要な役割を担っている。
※訳注:幹細胞 stem cell とは、「際限なく自己増殖できる能力」と「別の種類の細胞に分化する能力」とを持つ細胞のことです。多種類の細胞に分化していく様子は樹木の枝分かれに似ています。樹木の幹(みき)に相当する位置づけの細胞を幹細胞といいます。血球等の幹細胞は 造血幹細胞 hematopoietic stem cell(または 血液幹細胞 blood stem cell)といいます。
造血幹細胞は、胎児期は肝臓(や脾臓)にあり、出産前後の時期になると骨髄に移動します。そのため、出産時の児(胎盤、へその緒を含む)の血液中には造血幹細胞が豊富に含まれています。
新生児の血液は、「へその緒」の中にも存在する。 通常、出産後はへその緒がクリップされるまで待つが、そうすることで赤ちゃんは自分の臍帯血をできるだけ多く取り入れることができる。 臍帯血には幹細胞が含まれているため、保存・冷凍されることもある。
※訳注:上の第2文「通常、出産後は・・・」は、わかりにくい記述です。
体重 3000 グラムの新生児の循環血液量は 約 240 mL です。へその緒のクランプを5分間待つと臍帯血が新生児側に移動するため、新生児の循環血液量は 約 380 mL になります(が、新生児黄疸の原因になるようです)。
参考(新生児循環血液量):▶ ▶ ▶
参考(ゆいクリニック院長による説明):▶ ▶ ▶
「臍帯血採取」でネット検索すると図や写真・動画を見ることができます。出産後、臍帯をクリップで止めて採血します(動画↓)。
記事に戻ります。
臍帯血幹細胞は、いわゆる多能性血液幹細胞である HSPC に富み、その表面には CD34 と呼ばれる特定のタンパク質が存在することが特徴である。この CD34陽性造血幹細胞は、白血病患者などの幹細胞移植に使用できるため重要である。同様に、生まれたばかりの子供にとっても、これらの細胞は生涯にわたって血球の生産を提供しなければならないので、重要である。
※訳注:HSPCs:hematopoietic stem and progenitor cells とは、「造血幹・前駆細胞」のことです。CD34 は細胞表面にあるマーカー分子であり、様々な幹細胞表面に出現しています。CD34陽性細胞を「CD34+細胞」と表記します。この「+」は陽性という意味です。
※訳注:ここで解説記事は米国の論文紹介を始めますが、少し予習しておくと、記事を理解しやすくなります。
1.国際幹細胞普及機構による臍帯血中の CD34 や MNC(単核球 mononuclear cell)のやさしい説明はコチラ:▶ ▶ ▶
単核球は、1個の丸い核を持つ細胞である「単球、リンパ球など各種の細胞」の総称です。
2.ウィキペディア Wikipedia 「臍帯血」の説明のうち、「概要」および「性質」の部分:▶ ▶ ▶
3.厚生労働省資料(2013H25.3.15)のスライド1番~3番を見ると、臍帯血中の(有核)総細胞数や CD34+細胞数(CD34陽性細胞数)の重要性がわかります:▶ ▶ ▶
細胞数が少ないと治療に使えないようですね。
では、記事に戻ります。
米国の研究者たちは、母親のmRNAワクチン接種が新生児の血液幹細胞に与える影響を調査した。そのために、
・「ワクチン非接種で感染もしていない母親(n=39)」
・「ワクチン非接種で軽く感染した母親(n=40)」
・「ワクチンを接種した母親(n=32)」
から生まれた新生児 111 人の血液を比較した(Ref1)。
※訳注:グループ分けの説明(↓)
この論文の研究で扱う「ワクチン接種群」は、mRNAワクチンの1回目と(通常は3週間後に行われる)2回目の接種を終え、通常6か月後に予定される3回目の接種前に出産した女性の臍帯血を対象としています。
ワクチン接種群とほぼ同時期に出産した「非接種」の女性の臍帯血が比較対象です。
最初に使用されたmRNAワクチンは、ウイルスの Sタンパク をコードしているので、接種により 抗S抗体 の産生が誘導されます(S+)。産生される抗体量は、自然な感染で産生される抗体量の数十倍です。
実際に感染すると、ウイルス粒子の内部に存在する Nタンパク も免疫系に認識され 抗N抗体の産生も誘導されます(N+)。
時間が経つと抗体の産生は減っていきます。抗体の半減期は種類によって異なっており、抗N抗体 は 抗S抗体 より早く消失するようです(半減期が約半分)。
論文ではグループ分けについて次のように説明しています。
*****************************
表(Table S1)は、研究に使用した臍帯血ドナー(提供者)集団を示している。
母親たちは、コロナウイルスに無症状のまま感染していることが多いため、臍帯血(UCB)血漿中のコロナウイルスのヌクレオ キャプシッド タンパク(N) および スパイク タンパク(S)に対する「IgG 抗体」の有無(N+, N-, S+, S-) と 公式ワクチン接種歴によって、大きく3つのグループ(細かく5つのサブグループ)に分類した。
(1) 陰性群(n=39)は、感染歴もワクチン接種歴もなく、臍帯血の血漿中に 「抗N IgG」も「抗S IgG」も検出されない(N-/S-)。
(2) 非接種群(n=40)は、感染歴もワクチン接種歴もないが、Sタンパクのみに対して IgG 陽性(n=21、N-/S+) 、または NおよびSタンパクに対して IgG 陽性であった(n=19、N+/S+)。(すなわち、無症候性感染者が含まれている)
(3) 接種群(n=32)は、感染歴はないが、ワクチン接種の医療記録がある(n=21、N-/S+)、(n=11、N+/S+)、(すなわち、無症候性感染者 および/または ワクチン接種されたドナーを含む)。
*****************************
つまり、
(1) 陰性群は 接種(-)・感染(-)
(2) 非接種群は 接種(-)・感染(+)
(3) 接種群は 接種(+)・感染(+ or -)
ということです。
論文にある表(table S1)は次の通りです(一部に訳注追加)
(*:訳注) | 陰性群 | 非接種群 | 接種群 | ||
人数 | 39 | 40 | 32 | ||
抗N抗体/抗S抗体 | N-/S- | N-/S+ | N+/S+ | N-/S+ | N+/S+ |
人数 | 39 | 21 | 19 | 21 | 11 |
接種歴 * | なし | なし | なし | 2回 | 2回 |
新生児体重(g) | 3308 | 3232 | 3265 | 3404 | 3165 |
臍帯血液量(mL) | 51 | 41 | 39.12 | 48.67 | 35.7 |
MNC:単核球数 (x106) | 623.6 | 560.7 | 442.2 | 432.7 | 287.4 |
単核球数濃度 (x106/mL) * | 12.23 | 13.68 | 11.30 | 8.89 | 8.05 |
「CD34+細胞」百分率(%) | 1.57 | 1.29 | 1.29 | 0.86 | 0.99 |
CD34+推定総数(x106) | 10.0 | 5.28 | 5.75 | 2.49 | 2.81 |
CD34+総数濃度(x106/mL) * | 0.196 | 0.129 | 0.147 | 0.051 | 0.079 |
接種の有無、実際の感染の有無(全員感染歴はない)、抗体(NとS)の有無は、下表のような関係を想定してグループ分けしています。論文表にある5グループは色分けで示しています。
接種 | 感染 | 感染直後 | ?か月後 | 感染数年後 | |||
抗N 抗体 |
抗S 抗体 |
抗N 抗体 |
抗S 抗体 |
抗N 抗体 |
抗S 抗体 |
||
接種(-) | 感染(-) | - | - | - | - | - | - |
感染(+) | + | + | - | + | - | - | |
接種(+) | 感染(-) | - | ++ | - | ++ | - | ? |
感染(+) | + | +++ | - | ++ | - | ? |
しかし、ここで「物言い」がつきます。
コロナに感染しても軽症者では抗体産生が誘導されません。
また、ワクチン接種者では感染しても抗N抗体産生が十分に誘導されないことがあるようです(軽症のため?、抗原原罪のため?、詳細不明)。
こうしたことも考慮して、論文の表にあるグループ分けの内容を分析すると、下表のようになります。
接種 | 感染 | 感染直後 | ?か月後 | 感染数年後 | |||
抗N 抗体 |
抗S 抗体 |
抗N 抗体 |
抗S 抗体 |
抗N 抗体 |
抗S 抗体 |
||
接種(-) | 感染(-) | - | - | - | - | - | - |
無~軽症 | - | - | - | - | - | - | |
中~重症 | + | + | - | + | - | - | |
接種(+) | 感染(-) | - | ++ | - | ++ | - | ? |
無~軽症 | - | +++ | - | ++ | - | ? | |
中~重症 | - | +++ | - | ++ | - | ? | |
中~重症 | + | +++ | - | ++ | - | ? |
論文では、
(1) 陰性群は 接種(-)・感染(-)
(2) 非接種群は 接種(-)・感染(+)
(3) 接種群は 接種(+)・感染(+ or -)
と解釈していますが、
実際にはもっと複雑であり、
(1) 陰性群は 接種(-)・感染(+ or -)
(2) 非接種群は 接種(-)・感染(+)
(3) 接種群(N-/S+)は 接種(+)・感染(+ or -)
(3) 接種群(N+/S+)は 接種(+)・感染(+)
となっているのではないかと考えられます。
したがって各グループの実際の感染状況は、下表のようになっていると考えられます。
グループ名 | 陰性群 | 非接種群 | 接種群 | ||
人数 | 39 | 40 | 32 | ||
抗体 | N-/S- | N-/S+ | N+/S+ | N-/S+ | N+/S+ |
人数 | 39 | 21 | 19 | 21 | 11 |
接種歴 | なし | なし | なし | 2回 | 2回 |
感染歴 | なし | なし | なし | なし | なし |
古い感染 | +or- | + | - | +or- | - |
新しい感染 | +or- | - | + | +or- | + |
では、Table S1 に戻ります。
グループ間で、新生児体重に大きな差はありませんでした。研究対象として、もともと「妊娠 37 週以降の経膣分娩で体重 2,500 g 超の赤ちゃんを出産した女性」が選ばれています。
Table S1 では各グループの平均値が記されています。以下の図では個々のデータ分布が示されています。
採取できた臍帯血液量もグループ間で大きな差はありませんでした(下図)。
つまり、見た目ではグループ間に大きな差はなく、分娩に立ち会った助産師等が違いを感じることはないということでしょう。
ところが、臍帯血の中身を見ると違いがあったようです。
(上図)単核球数を比較すると、陰性群 > 非接種群 > 接種群 と減少しています。とくに陰性群(N-/S-)と接種群の(N+/S+)との比較では、623.6/287.4=2.17 と2倍以上の違いとなっています。
単核球数濃度(臍帯血1mLあたりの単核球数)を比較すると、下図のようになっています。
Table S1 の平均値データと、図で平均値を示す横バーの高さを比べると、不一致なところがあります。
図にプロットされている ○ や ▼ の数を数えてみると、下表のように一定ではありません。そのために、表のデータと図の平均値を示す横バーの高低関係が不一致になっている部分があるようです。
分類 | 陰性群 | 非接種群 | 接種群 | |||
抗体 | N-/S- | N-/S+ | N+/S+ | N-/S+ | N+/S+ | |
Table S1 | 人数 | 39 | 21 | 19 | 21 | 11 |
Figures | S1A | 36 | 19 | 17 | 16 | 8 |
S1B | 39 | 20 | 19 | 21 | 11 | |
S1CL | 39 | 21 | 18 | 20 | 10 | |
S1CR | 39 | 17 | 19 | 21 | 11 | |
1A | 37 | 19 | 18 | 21 | 11 | |
1B | 37 | 17 | 16 | 21 | 10 |
臍帯血の単核球に含まれる幹細胞(CD34陽性細胞)の百分率は、グループ間で下図のようになっています。
臍帯血1mLあたりの幹細胞濃度は、下図のようになっています。
この論文の研究者は、ワクチン接種後から出産までの期間の影響を調べるために、ワクチン2回目接種後の経過日数を横軸として、単核球に占める幹細胞の百分率を調べ、下図を得ました。
グラフを見ると、長期間ワクチンの影響を受けているほど、臍帯血に対する悪影響が大きくなっています。
また、感染のあったことが明らかな「N+」グループは、そうでない「N-」グループより、影響が小さくなっています。しかし統計学的な有意差はないようです。
抗体の有無だけで実際の感染歴を考えるから、グループ分けがあいまいになり有意差が出なかった可能性があります。
同様にして、接種後の経過日数と幹細胞の濃度については下図を得ました。
では、記事に戻ります。
最初の驚くべき発見は、ワクチン接種を受けた母親の新生児の血液では、CD34陽性細胞の総数が4分の1に激減していた ことである。これはおそらく、プログラムされた細胞死と炎症反応が組み合わさったためだと思われる。
さらに詳細な解析の結果、ワクチン接種者と感染者の新生児はともに CD34陽性HSPCs の数が減少しており、ワクチン接種の効果は感染の効果よりも強かった(細胞中の CD34陽性HSPCs は 3~1.7 倍 減少)。
CD34陽性血液幹細胞数の減少は、ワクチン接種が妊娠初期に行われるほど顕著であり(図↓)、ワクチン接種者の感染歴の有無による差はほとんどなかった。これは、ワクチン接種の効果が妊娠期間を通じて持続することを意味する、と著者らは述べている。
(↑図の説明)ワクチン接種を受けた妊婦の新生児の臍帯血におけるCD34陽性血液幹細胞数の減少(y軸)を、ワクチン接種から出産までの期間(x軸)と比較した結果。ワクチン接種が早ければ早いほど、新生児のCD34陽性血液幹細胞数の減少が強かった。黒:ワクチン接種のみ。赤:感染症+ワクチン接種。点線:未接種・未感染のレベル。
ワクチン接種、および感染症が、炎症反応を伴う血液幹細胞の老化を引き起こす可能性がある。これを英語では "inflammaging "と呼んでいる(Ref2)。このような老化は、通常、免疫力が低下し始めるもっと後の年齢になってから起こる。
※訳注:inflammaging 炎症性老化:「inflammation 炎症 + aging 加齢」の造語
したがって、著者らは、ワクチン接種を受けた母親や、それほどではないが感染した母親からの臍帯血からの血液幹細胞は、幹細胞移植において問題を引き起こす可能性があると警告している。興味深いことに、ワクチン接種を受けた母親の凍結臍帯血を解凍しても、CD34陽性の幹細胞は培養されなかった。
ドナーシップの問題の他に、新生児そのものへの影響も当然問題である。マウスを使ったこれまでの研究から、すでに老化している可能性のある血液幹細胞では、免疫システムを維持する能力が低下している可能性がある(Ref3)。
以上、妊婦へのワクチン接種について、新たに3つの懸念事項が判明した。
主に妊婦へのワクチン接種は、母子を守ることを目的としている。胎児が傷つきやすいため、通常、妊婦への新しい治療法の投与は非常に厳しい規則になっている。この背景には、前世紀に DES やソフテンという流産や妊娠中のつわりで妊婦に処方された薬の経験がある。また、これらの薬はすぐに広く使われるようになり、深刻な影響が明らかになるのは後のことである。ちなみに、当時、効果のない DES の販売には、製薬会社による感情的な広告キャンペーンが行われた(Ref4)。
※訳注:DES:ジエチルスチルベストロール Diethylstilbestrol は、切迫流産防止剤として用いられていた合成女性ホルモンです(米国では1938~1971年にかけて使用)。
「1953年、DES は妊娠中に効果がないだけでなく、実際にはわずかに有害であることが明らかになり、初めて問題が浮き彫りにされた [8]。しかし、強力で感情的な広告キャンペーンにより、1971年に Herbst ら[9]が、DES はこの薬で治療した女性の娘に膣明細胞腺癌(CCA)の発生率を高める原因であるようだと発表するまで使用が継続された。米国食品医薬品局(FDA)はその年に医薬品情報を発行し、癌との関連性を理由に DES の処方を中止するよう医師に勧告した。」
確かに:Covid-19 は、妊婦の場合、胎児にも危険を及ぼす可能性のある厳しい経過をたどることがある。幸いなことに、これは稀なことである。このような理由で、新しい遺伝子導入メカニズムを持つ新薬を妊婦に集団で使用することは、史上最大の医学的失敗のひとつになるかもしれない。
(1) Benjamin K. Estep, Charles J. Kuhlmann, Satoru Osuka, Gajendra W. Suryavanshi, Yoshiko Nagaoka-Kamata, Ciearria N. Samuel, Madison T. Blucas, Chloe E. Jepson, Paul A. Goepfert, Masakazu Kamata. Skewed Fate and Hematopoiesis of CD34+ HSPCs in Umbilical Cord Blood Amid the COVID-19 Pandemic. iScience, in press. PII:S2589-0042(22)01816-8. doi: 10.1016/j.isci.2022.105544. https://www.cell.com/iscience/fulltext/S2589-0042(22)01816-8?_returnURL=https%3A%2F%2Flinkinghub.elsevier.com%2Fretrieve%2Fpii%2FS2589004222
(2) Fulop T, Larbi A, Pawelec G, Khalil A, Cohen AA, Hirokawa K, Witkowski JM, Franceschi C. Immunology of Aging: the Birth of Inflammaging. Clin Rev Allergy Immunol. 2021 Sep 18:1–14. doi: 10.1007/s12016-021-08899-6. Epub ahead of print. PMID: 34536213; PMCID: PMC8449217.
(3) Schuettpelz LG, Link DC. Regulation of hematopoietic stem cell activity by inflammation. Front Immunol. 2013 Jul 19;4:204. doi: 10.3389/fimmu.2013.00204. PMID: 23882270; PMCID: PMC3715736.
(4) Harris RM, Waring RH. Diethylstilboestrol–a long-term legacy. Maturitas. 2012 Jun;72(2):108-12. doi: 10.1016/j.maturitas.2012.03.002. Epub 2012 Mar 29. PMID: 22464649.
論文解説記事の紹介を終えます。
私は次の2点で、この研究に興味を持ちました。
#1:コロナ感染でも、スパイクタンパクをコードしたmRNAワクチンでも同じような障害のおこることが少なくない
#2:免疫系は学習システムなので、「接種+感染」により「接種のみ」による悪影響は軽減される
「#1」に関しては、陰性群に比べて非接種群及び接種群で臍帯血の幹細胞が少ないことが示されていました。
「#2」に関しては、「接種・未感染群」に対して「接種・感染群」で影響が小さくなる傾向が示されていましたが、大きな差は認められていません。
これに関しては、この研究におけるグループ分けに問題があると私は考えており、別の研究に期待したいと思います。
「Figure 1D+」を作成しました。
このデータが出るのは数年後あるいはもっと先かもしれません。コース(1)は、元通りに回復するという予測、コース(3)は、何年経っても回復しないという予測、コース(2)は、部分的に回復という予測です。
元の「Figure 1D」は、一方的に低下し続けているデータとなっています。いつ、どのように回復していくかは未定です。
回復には女性の年齢、人種、接種回数、接種したワクチンのロット、感染回数などの違いによる個人差も出てくると思われますが、コース(3)になった場合は次の妊娠は不可能ではないだろうかと考えられます。
元記事:ZORGWEKKEND: STERKE VERMINDERING BLOEDSTAMCELLEN BIJ PASGEBORENEN UIT GEVACCINEERDE MOEDERS (On Dec 2, 2022)
論文:Skewed fate and hematopoiesis of CD34+ HSPCs in umbilical cord blood amid the COVID-19 pandemic (「iScience 25, 105544, December 22, 2022」)
紹介ツイート:ohagi さんはユニークな視点でコロナ&ワクチンの情報収集をされている方です
感染歴とワクチン接種の両方が、UCBにおけるCD34+ HSPCの頻度と数に負の影響を及ぼす
— ohagi🇯🇵子供のマスクは虐待 (@fgidf98fj9jh0h) December 10, 2022
単核球(MNC)数はワクチン非接種群およびワクチン接種群で減少し,さらにワクチン接種と抗N IgGの併用で陰性ドナー群に比べ2倍以上減少した pic.twitter.com/7nr6YwkMsO
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